アーユルヴェーダで使われる代表的ハーブ一覧
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5000年の歴史を持つアーユルヴェーダでは、数百種類ものハーブが使われてきました。その中でも特に重要で、現代でも広く使われている代表的なハーブを、効果別・目的別にご紹介します。自分に合ったハーブを見つける参考にしてください。
アーユルヴェーダハーブの分類
ラサヤナ(若返りハーブ)
心身を若返らせ、長寿をもたらすハーブ。免疫力を高め、活力を与えます。
アダプトゲン(ストレス適応ハーブ)
ストレスへの適応力を高め、心身のバランスを整えるハーブ。
メディヤ(脳の強壮剤)
記憶力、集中力を高め、脳の機能をサポートするハーブ。
目的別:代表的ハーブ一覧
ストレス・不安の軽減
1. アシュワガンダ(Ashwagandha)
- 別名:インド人参、ウィザニア
- 主な効果:ストレス適応力向上、不安軽減、睡眠の質改善、体力向上
- 使用部位:根
- 飲み方:パウダーを温かいミルクやティーに混ぜる、カプセル
- タイミング:夜、就寝前
- ドーシャ:ヴァータ・ピッタを鎮める
2. トゥルシー(Tulsi / Holy Basil)
- 別名:ホーリーバジル、カミメボウキ
- 主な効果:ストレス軽減、免疫力強化、抗酸化作用、呼吸器サポート
- 使用部位:葉
- 飲み方:ティー、生葉を噛む
- タイミング:一日中いつでも(カフェインフリー)
- ドーシャ:ヴァータ・カパを鎮める
3. ブラフミー(Brahmi)
- 別名:ゴツコラ、ツボクサ
- 主な効果:記憶力向上、集中力向上、不安軽減、神経系強化
- 使用部位:葉
- 飲み方:パウダー、ティー、カプセル
- タイミング:朝または午後
- ドーシャ:ピッタ・カパを鎮める
4. シャンカプシュピ(Shankhpushpi)
- 主な効果:心を落ち着かせる、記憶力向上、不眠改善
- 使用部位:全草
- 飲み方:パウダー、ティー
- タイミング:夜
- ドーシャ:ヴァータ・ピッタを鎮める
消化・デトックス
5. トリファラ(Triphala)
- 別名:三果実(アマラキ、ビビタキ、ハリタキのブレンド)
- 主な効果:消化改善、デトックス、便秘解消、若返り
- 使用部位:果実
- 飲み方:パウダーを温かい水に混ぜる、カプセル
- タイミング:夜、就寝前
- ドーシャ:三つのドーシャすべてを整える
6. ジンジャー(Ginger)
- 別名:生姜、ショウガ
- 主な効果:消化力向上、吐き気軽減、体を温める、抗炎症作用
- 使用部位:根茎
- 飲み方:ティー、生で噛む、料理に使う
- タイミング:朝、食前
- ドーシャ:ヴァータ・カパを鎮める
7. ターメリック(Turmeric)
- 別名:ウコン
- 主な効果:抗炎症作用、抗酸化作用、肝臓保護、免疫力強化
- 使用部位:根茎
- 飲み方:ゴールデンミルク、料理に使う、カプセル
- タイミング:夜
- ドーシャ:カパ・ピッタを鎮める(適量で)
8. ニーム(Neem)
- 別名:インドセンダン
- 主な効果:血液浄化、デトックス、肌トラブル改善、抗菌作用
- 使用部位:葉
- 飲み方:パウダー、カプセル、外用
- タイミング:朝、空腹時
- ドーシャ:ピッタ・カパを鎮める
免疫力・活力向上
9. アムラ(Amla)
- 別名:アマラキ、インディアングーズベリー
- 主な効果:ビタミンC豊富、免疫力強化、若返り、髪と肌の健康
- 使用部位:果実
- 飲み方:パウダー、ジュース、生で食べる
- タイミング:朝
- ドーシャ:三つのドーシャすべてを整える
10. シャタバリ(Shatavari)
- 別名:アスパラガス・ラセモサス
- 主な効果:女性の滋養強壮、ホルモンバランス調整、体を潤す、免疫力向上
- 使用部位:根
- 飲み方:パウダーを温かいミルクに混ぜる、カプセル
- タイミング:夜
- ドーシャ:ヴァータ・ピッタを鎮める
11. グドゥチ(Guduchi)
- 別名:ギロイ、アムリタ(不死の霊薬)
- 主な効果:免疫力強化、解熱、デトックス、若返り
- 使用部位:茎
- 飲み方:パウダー、ジュース、カプセル
- タイミング:朝、空腹時
- ドーシャ:三つのドーシャすべてを整える
呼吸器系のサポート
12. リコリス(Licorice)
- 別名:甘草、ヤシュティマドゥ
- 主な効果:喉の痛み緩和、咳止め、胃の保護、抗炎症作用
- 使用部位:根
- 飲み方:ティー、パウダー、トローチ
- タイミング:症状がある時
- ドーシャ:ヴァータ・ピッタを鎮める
- 注意:高血圧の方は長期使用を避ける
13. ヴァサカ(Vasaka)
- 別名:マラバルナッツ
- 主な効果:気管支炎改善、咳止め、痰の排出、呼吸器浄化
- 使用部位:葉
- 飲み方:ティー、シロップ
- タイミング:症状がある時
- ドーシャ:カパを鎮める
関節・筋肉のサポート
14. ボスウェリア(Boswellia)
- 別名:シャラキ、乳香
- 主な効果:関節炎改善、抗炎症作用、痛み軽減、関節の柔軟性向上
- 使用部位:樹脂
- 飲み方:カプセル、パウダー
- タイミング:食後
- ドーシャ:ヴァータ・カパを鎮める
15. グッグル(Guggul)
- 別名:コミフォラ・ムクル
- 主な効果:コレステロール低下、関節炎改善、体重管理、デトックス
- 使用部位:樹脂
- 飲み方:カプセル、パウダー
- タイミング:食後
- ドーシャ:カパ・ヴァータを鎮める
心臓・血管の健康
16. アルジュナ(Arjuna)
- 主な効果:心臓強化、血圧調整、コレステロール低下、血管保護
- 使用部位:樹皮
- 飲み方:パウダー、カプセル、煎じ薬
- タイミング:朝晩
- ドーシャ:ピッタ・カパを鎮める
肌・髪の美容
17. ニーム(Neem)
- ※消化・デトックスの項目を参照
- 肌トラブル、ニキビ、フケに特に効果的
18. マンジシュタ(Manjistha)
- 別名:インディアンマダー
- 主な効果:血液浄化、肌の透明感向上、色素沈着改善、デトックス
- 使用部位:根
- 飲み方:パウダー、カプセル
- タイミング:朝晩
- ドーシャ:ピッタ・カパを鎮める
19. バクチ(Bakuchi)
- 別名:ババチ
- 主な効果:白斑改善、肌の色素調整、抗菌作用
- 使用部位:種子
- 飲み方:外用が主、内服はパウダー
- タイミング:外用は夜
- ドーシャ:カパを鎮める
女性の健康
20. シャタバリ(Shatavari)
- ※免疫力・活力向上の項目を参照
- 女性ホルモンバランス、生理不順、更年期症状に特に効果的
21. ロッジ(Lodhra)
- 主な効果:生理不順改善、過多月経の軽減、子宮の健康、肌の引き締め
- 使用部位:樹皮
- 飲み方:パウダー、煎じ薬
- タイミング:朝晩
- ドーシャ:ピッタ・カパを鎮める
男性の健康
22. アシュワガンダ(Ashwagandha)
- ※ストレス・不安の軽減の項目を参照
- 男性の活力向上、生殖機能サポートに特に効果的
23. カピカッチュ(Kapikacchu)
- 別名:ムクナ、ベルベットビーン
- 主な効果:男性の活力向上、ドーパミン増加、気分向上、筋肉増強
- 使用部位:種子
- 飲み方:パウダー、カプセル
- タイミング:朝または夜
- ドーシャ:ヴァータを鎮める
ドーシャ別:おすすめハーブ
ヴァータ体質におすすめ
- アシュワガンダ(神経系を落ち着かせる)
- シャタバリ(体を潤す)
- リコリス(体を温める)
- ジンジャー(消化力を高める)
- トリファラ(穏やかなデトックス)
ピッタ体質におすすめ
- トゥルシー(心を冷やす)
- ブラフミー(頭をクリアにする)
- アムラ(体の熱を冷ます)
- ニーム(血液を浄化)
- アルジュナ(心臓を冷やす)
カパ体質におすすめ
- ジンジャー(代謝を上げる)
- ターメリック(デトックス)
- トリファラ(重さを軽減)
- グッグル(体重管理)
- ヴァサカ(呼吸器をクリアに)
ハーブの組み合わせ
相乗効果のある組み合わせ
ストレス対策:
- アシュワガンダ + トゥルシー + ブラフミー
- 心身のバランスを総合的にサポート
免疫力強化:
- トゥルシー + アムラ + グドゥチ
- 風邪・インフルエンザ予防に最適
消化改善:
- トリファラ + ジンジャー + ターメリック
- デトックスと消化力向上
脳の活性化:
- ブラフミー + シャンカプシュピ + アシュワガンダ
- 記憶力・集中力・ストレス対策
女性の健康:
- シャタバリ + アシュワガンダ + ロッジ
- ホルモンバランスと活力
ハーブの選び方
品質を見極めるポイント
1. オーガニック認証
- 有機JAS、USDAオーガニックなどの認証
- 農薬、化学肥料不使用
2. 使用部位の明記
- 根、葉、果実など、どの部位を使用しているか確認
- 最も薬効が高い部位を使用しているもの
3. 新鮮さ
- 製造日が新しい
- 色が鮮やか
- 香りが強い
4. 第三者機関の検査
- 重金属、農薬、汚染物質の検査済み
- 品質保証マーク
5. 信頼できるブランド
- アーユルヴェーダ専門ブランド
- 製造過程が透明
- トレーサビリティがある
ハーブの使い方の基本
形態別の使い方
パウダー(粉末):
- 温かい水、ミルク、ティーに混ぜる
- 蜂蜜と混ぜて舐める
- スムージーに入れる
ティー:
- 熱湯で5〜10分抽出
- 蜂蜜やレモンを加えても可
カプセル:
- 水で飲む
- 味が苦手な方に最適
チンキ(液体エキス):
- 水やジュースに混ぜる
- 吸収が早い
効果を高めるポイント
- 継続:最低4〜8週間は続ける
- 空腹時を避ける:食後または食事と一緒に
- 温かい飲み物と:吸収率アップ
- 黒胡椒と組み合わせ:吸収率が大幅に向上
- 適切な時間帯:ハーブごとの最適なタイミングを守る
注意点
一般的な注意点
- 妊娠中・授乳中は医師に相談
- 薬を服用中の方は医師に相談
- アレルギーがある方は成分を確認
- 推奨量を守る
- 初めて使用する場合は少量から
- 副作用が出たら使用を中止
休薬期間
- 3ヶ月使用したら1〜2週間の休薬期間を設ける
- 体が慣れすぎるのを防ぐ
- 効果を持続させる
まとめ
アーユルヴェーダで使われる代表的なハーブは、それぞれ独自の効果を持ち、心身のバランスを整えてくれます。ストレス軽減にはアシュワガンダやトゥルシー、消化改善にはトリファラやジンジャー、免疫力強化にはアムラやグドゥチなど、目的に合わせて選ぶことができます。
自分の体質(ドーシャ)や今の状態に合わせてハーブを選び、適切な方法で継続的に使用することで、より効果的に心身を整えることができます。品質の高いオーガニックハーブを選び、自然の力で健やかな毎日を送りましょう。